Message

ご挨拶

針で祈り、糸で描く

英国の伝統に息づく技と、祈りの心。 その交わる場所から、新しい刺繍芸術を生み出しています。

英国の伝統刺繍の学びを通じて、 いにしえの職人たちの精神に触れました。 それは精神を律し、一針一針に心を込めることで 普遍的な祈りや瞑想の世界にも通じる、 深い静けさと心の平安を得る時間でもありました。

AIが台頭し、時間が加速する現代だからこそ、 時代や流行に左右されない、美しさを生み出すこと。

人の手による創造の尊さを、針に込めて伝えていきたいと思っています。

二村 エミ

Emi Nimura
二村 エミ

英国伝統の技を継承しながら、新しい刺繍芸術の形を探求しています。

2000年より英国王立刺繍学校(Royal School of Needlework)にて刺繍を学び、英国王室の戴冠式ローブなど、歴史的作品のゴールドワーク刺繍を手がける機会にも恵まれました。

英国の伝統技法に息づく職人の精神と、祈りにも似た集中の時間に深く魅了され、以来、刺繍を「美と精神が交わる芸術」として探求し続けています。

帰国後は、日本において英国刺繍の技と美意識を伝える活動を展開。
講師としての指導や作品発表を通じて、時代を越えて受け継がれる手仕事の価値を静かに伝え続けています。

Royal School of Needlework

英国王立刺繍学校

英国王立刺繍学校(Royal School of Needlework, RSN)は、1872年にロンドンで設立された英国唯一の刺繍専門教育機関です。

創立以来150年以上にわたり、王室の礼装や教会装飾をはじめとする歴史的作品の修復・保存を担い、刺繍芸術の伝統を未来へと受け継いできました。

現在もハンプトン・コート宮殿を拠点に世界各国の学生を迎え、手仕事を通じた美と精神の継承を使命としています。

その理念を受け継ぎ、日本でも英国刺繍の伝統技術と精神を伝える場として正式な日本分校を設立しました。

Lessons

学びの扉をひらく

英国王立刺繍学校の伝統を継ぐ本格的なカリキュラム、

そして二村エミによる創作性豊かなオリジナルコース。

あなたの感性に響く学びの形をお選びください。

Works

作品

Meditating Cat Buddha

2018

奈良国立博物館「糸のみほとけ」展に合わせて制作

Stumpwork, Goldwork, Silk Painting, Bead Embroidery

 

Coronation Goldwork

2002

Royal School of Needlework在学中の課題作品。Gold and Silver Wire Drawers Prize受賞

Goldwork

 

Magnolia

2001

Royal School of Needlework在学中の課題作品。Hilda Watson Silk Prize受賞

Silkwork

 

Journey Trough British Embroidery

英国刺繍の源流をめぐる旅へ

英国刺繍は、単なる手仕事ではなく、祈りや誇り、美への憧れが時を超えて受け継がれてきた文化の結晶です。
その本質を旅というかたちでお届けしたいという想いから、2025年に英国ツアーを催行いたしました。

ハンプトン・コート宮殿内にある英国王立刺繍学校での展覧会を、キュレーターによるプライベート解説付きで鑑賞し、学校を訪問。
また、英国王室の修復スタジオではタペストリーやテキスタイル修復の工程を見学。
さらに、ケンジントン宮殿の特別展をキュレーターの同行で鑑賞し、ロンドンのゴールドワーク・スタジオにもプライベートで訪れるなど、
個人旅行では実現が難しい特別な体験を盛り込みました。

今後も、英国刺繍の文化と美意識をめぐる旅を通して、その奥深さをお伝えしてまいります。

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